「アホみたいに突っ立ってないで探してくれないか?」

何で彼がここに?思いがけず誰かに出会うと、人は驚いて動けなくなります。明け方から降りだした雨は、午後を過ぎてもやむ気配がありません。それならレポートを仕上げてしまおうと、図書館へ向かいました。そこで出会ったのは、本とは無縁の男でした。講義中にもマンガを読んでいて、講師から何度も注意を受けています。不良青年で、できれば関わりたくないタイプです。
「ここで何をしてるの?」彼と目があったので、仕方なく声を掛けました。「図書館で、服を探している奴がいるか?俺だって本くらい読む。」と、生意気な返事をされました。「暇だったら、本を探すのを手伝ってくれ。」そう言いながら、本の背表紙を目で追っています。彼の意外な一面が見られ、恋に落ちるかもー。「アホみたいに突っ立ってないで探してくれないか?」そんなわけないか。